かくあるべしという気持ちが強すぎると・・・

これは、心の持ち方とか、人間関係の話です。

斎藤茂太さんは、次のように言っています。

「(日常生活の中でも、)「父として」「夫として」「妻として」「母として」「子供として」「上司として」「部下として」等々、かくあるべしという気持ちが強すぎると、そこに凝り固まって逃げ場がなくなる。」
「やわらかく身を処して、臨機応変に現実と向き合う。これは純真可憐な少年少女や一途さと情熱を持つ青年には難しい。人生の山も谷も越えて生きてきたからこそ、それができるようになる。いわば大人ならではの「軽さ」である。」

ここには要するに二つのことがある。

第一に、身の処し方を硬い枠にはめてしまうと、自分を自分でぎこちなく、苦しくさせてしまうということ、
第二に、若いときにはどうしても凝り固まった、融通の利かない考え方になるが、年齢を得るにしたがって、自己を規制する考え方も柔軟になるということである。

この文章でははっきりしないが、さらに加えれば、他者に求める場合も同様のことが言える。凝り固まった考えをもって、それを他者に押し付けると、押し付けられた者は窮屈で仕方が無くなるということだ。

まずは、柔軟に! 柔軟に! ということでしょうね。
(まあ、自己規制しすぎる人は少々だらしなさを、そしてだらしない人は少々自己規制をということかなあ。)