柔よく剛を制すとは言うけれど

「柔よく剛を制す」とは、よく知られたことばです。

老子の中に出てきます。

柔道などでも、出てくる話なのかもしれませんが、そちらの方面は、私は詳しくありませんので、私は老子の方から考えてみます。

そうしますと、「柔よく剛を制す」は、長い時間というか長いスパンで考えたときに、つまり人生という長い目で見たときには有効かもしれません。

時々、それを忘れて、短期勝負でもこの言葉を頼りにしたりするときがありますね。

この場合は、自分に対する逃げ口上になっていたりもしますので、気をつけたいです。
チャレンジ精神や、戦いを挑むときや、自己主張に弱腰の場合の逃げ口上になりますもんね。

短期勝負でも、相手の力に応じて、自分の力の出し入れを自在に使う、というのは、これかもしれないですね。


また、たとえ短期勝負のものでも、長い目で見たときには、負けて勝つという場合もありますから、

この点では、逃げ口上と言うべきかどうか難しい。

弱腰の逃げ口上として自分が使っているのか、長期的判断として、この言葉を頼りにするのか、
ここには、自分の感情を沈めた、沈着冷静な思考がいるようですね。
(もっとも、老子の思想からは、思考という言葉は不適ですが・・・。)

では、
人生の大事なときに、「感情を沈めた、沈着冷静な思考」ができるためには、どうすればよいか、さて、それがわからない。(それが、思考を超えたところにある・・・ような・・・。)