私たちは、時を超えて生きることはできない。
しかし、知恵のいくつかは時を越えて生きる。
その知恵のまたいくつかを、私たちは、必要に応じて使う。
それが誰の知恵であったかなどは、生きるためには、もともとどうでもよいことだ。
だから、それが誰の知恵であったかよりも、かつては、その知恵そのものが語り継がれたのだ。
時を越えて生きる知恵は、生きるために大切なものだ。
しかし、そのすべてが、いつの人生のときにも、役に立つのではない。そぐわない知恵もある。
だから、先人の知恵は、必要に応じて拾うといい。必要に応じて捨てるといい。