私とは別に

水仙の黄色い花が咲き始めた。

クロッカスの花も白や黄色や紫と咲き始めた。

やがて、あの川原も、その土手も、昨年と同じように、菜の花で黄色く染まるだろう。

来年も再来年も、春には土手が黄色く染まり、秋には彼岸花で赤く染まるのだ。

そこに私がいようといまいと、そんなことに構うことなく、時が来ればそこに花が咲く。

私をしっかり構うのは、私をおいて、誰がいよう。