社会システムに組み込まれると

人は、システムに組み込まれることによって、いつのまにかシステムの奴隷になってしまうんだ。

社会におもねることなく、正しいことを言っていると思える者も、正しいことをしていると思える人も、社会システムに組み込まれると、自己への忠誠よりも、そのシステムへの忠誠心が勝ってしまうということが起こるんだ。知らず知らずのうちに、自己への忠誠心が蝕まれていくんだ。だから、自分でも気がつかないうちに、当初の動き方が変わっていったりするんだ。だから、社会システムと距離を置くことは、こういう人の場合大切なんだ。また、こういう人を社会システムに組み込もうとしないことも社会にとって大切なんだ。これは、個人的にはゆとりのある生き方を持つこと、維持することであるし、社会的には、ゆとりのある社会とも言えるんだ。
こうしたことは単純な真実なんだけど、単純なことだけに、人はすぐ忘れてしまうんだね。