ずぶとさ

人間、年齢を経るほどに、

ずぶとくなっていく。


これは、きわめて一般的に言えること。


たとえば、長年勤めているものが、古狸のように言われるのもそう!


でも、これは、環境があまり変わらないところで長年勤めている、という条件付きの話。


古狸になるはずの者でも、環境が大きく変わったり、
小さな環境の変化でも、それが幾度も起こると、古狸でいられなくなるのですね。

あちこちの毛が抜け落ちた、哀れな狸になるのです。

なぜなら、
古狸の様態を備えてしまっているがゆえに、適応困難をきたしてしまうのですね。


古くなっていく者は、

ほどほどに適応力を磨きながら、つまり、自らの鮮度を保ちながら、
古狸のように振舞うのが、よろしいのかも、しれません。

これも、ひとつの生きる知恵でありましょう。