人間の関係(利害関係、愛情関係)

人間関係の主たるものは、利害関係である。

というと、反発心がわくかもしれない。
たぶん、嫌な気持ちが出てくるだろう。

そんな人間関係って、醜いと思うからだろうか。

そうすると、そういう面は見たくないだろう。

さらには、認めたくもないだろう。

だけど、冷静に、あるいは客観的に考えようとすると、
人間関係の多くは利害関係と思えてくる。

ここで、
利害関係とは違う人間関係を考えてみようか。

どんなものがあるだろう。

男女の関係で、もっぱら言えることは、情愛の関係だろう。

親子の関係で、もっぱら言えることは、愛情の関係だろう。

恋人同士の関係でも、愛情の関係といえるだろう。

兄弟の関係はどうだろう。
情愛の関係だろうか。

友人の関係はどうだろう。
もっぱら、情愛の関係だろうか。

こうした愛と情にかかわる関係を密度の濃い関係というなら、
密度の薄くなる関係は、利害が濃くなる関係と言えるだろう。

人間関係の広がりというものを考えると、
先ほどいった密度の濃い人間関係よりも、
密度の薄い人間関係を多く持って生活していることは確かだ。

そして、
人が成長すればするほど、こうした人間関係が広がってくる。(そして、やがて、狭まっていくのだが。)

こう考えると、
多くの人がもつ日々の人間関係というのは、
もっぱら利害関係によるものが多いということになる。

利害関係に情が入ってもややこしいが、
情愛関係に利害関係が絡みだすと、どろどろしたことになる。
歌手と作詞家の関係も、そんな一つの例かもしれない。

さて、
こうして人間の関係をあれこれ考えてみたが、
実際の関係は、けっこう割り切れないことが多いから、
面倒なんだなあ、きっと。
(面倒にしなくするヒントは、なるべく割り切れなくしないようにすることかもね。)


こんなところで、この話は終わりにしておこうか。

えっ!
情愛と愛情の違いはなにか、ですって?

はて、さて、・・・・あなたなら、どうお考えになられます?