大人の目・子供の目

子供のころの白目はとてもきれいだったのに、中学、高校くらいからだろうか、だんだん白目がにごってきた。

でも、ここでの話は白目の色のこととは違うからね。

ものを見る目、それはここでは物事を考えることと言ってもいいのだけれど、それが子供のころと大人になっている現在とどう違うかをちょこっと考えてみたのだ。

で、結論なんだけど、

子供のころってのは、直(ちょく)なのね。
つまり、見たまま、経験したままのことが、直に心に響いてきて、その響きを頼りにしているって言うか、判断する核に置いているって感じなのね。

それが、大人になると、現時のものとともに、その過去や未来をも読み取るのね。
これは、すごいことなんだな。

たとえば、二十歳頃と比べてみても、
自分を取り巻く世界について、それなりにけっこう見ているつもりでいても、
さらに年齢を経ていくと、当時は如何に霞のかかったようななかで見ていたかと思えてくるんだな。

このあいだ書いたこととは、視点が違うのだけれど、
このように考えると、
やはり子供と大人の見え方というのはずいぶん違うものだと、
改めて、ちょっとばかり思ったりもするんだなあ。

えっ、いつまでが子供で、いつから大人かって?
そんなことは、わからんなあ。