鐘をつく

今夜は、各地のお寺で除夜の鐘が打ち鳴らされます。

除夜とは除日の夜ということ、除日とは旧年を除いて新年を迎える日のことです。

そして、その新年を迎えるにあたって、除夜の鐘がつかれるのです。

鐘をつく回数は、百八です。

百八とは、煩悩の数です。

煩悩とは、私たちを煩(わずら)わせる迷いの心や執着心のすべてでもあり、その元となるものです。

除夜の鐘は、そうした百八の煩悩を鐘の音によってさますというものです。

私たちは、心の迷いを常に解いておくことはできません。
また、さまざまな欲求から逃れることはできません。

でも、ほんの一瞬でも昂(たかぶ)った心や欲望のさ迷いからとかれるのは、心地よいことです。

今夜は、
この鐘がつけるとよいですね。
この鐘の音が聞けるとよいですね。

(さて、その後は、欲を携えて、願い事をしに行きましょうか?)