平社員の楽しみ(早朝)

毎朝、先に来ているA平社員。

年齢は、中年。

彼より早く行こうとするが、彼は相当に早く来ている。

彼がいつごろ来るのかというのを観察してみたが、結論は、
要するに、他の同僚よりも、上司よりも、早く来るということ。

それで、彼は、どの社員からも、「おはようございます」とか、「おはよう」とかの挨拶を受け、
それに適当に応えることになる。

それでは、早く来た彼は、何をしているか?

彼は、早朝、仕事はしていない。

一人、お茶を飲みながら、大きく新聞を開いて、読んでいるだけなのだ。

彼は、いつごろ、こんな楽しみを見つけたのだろう。