社会とのかかわり

静かな所で自らの主体性を養おうとするのは、
 
それが社会とのかかわりを逃れようという理由からでないのなら、
 
悪いことではない。
 
しかし、もし、社会や人とのかかわりが嫌だという気持ちから、
 
人から離れ、独りを求めようというのであれば、
 
逆に怠け癖を養うことになる。
(cf. 伝習録・黄省曾の記録)
 
これは、喧騒から逃れることの問題を言っているのではない。
 
人は、人との関係、社会との関係のなかで磨かれるということを言っているのだ。
 
500年ほど前であろうが、今であろうが、人間の在るべき様は変わらない。