自分の身体?

あるお嬢さんが、自分はピアスはつけないのだと言います。

それは、母親が、怒るからなのだそうです。

というのは、

そのお母さん、

「親が産んだ身体に傷をつけることは許さない!」と言うのだそうです。

私は、それを聞いて、とても感心したのです。

それで、

「あなたのお母さんの言っていることは、大切なことだよ。お母さんは、立派なことを言っているよ。」と言ったのでした。


後から考えるに、

付け加えて、さらにこう言ってあげるとよかったのに、と思いました。

「そのお母さんの言うことを聞いている君も、立派だよ」と。


そのお母さん、失礼ながら、高い学歴をもって教養を身につけているという方ではありません。

ごくごく普通の、ご夫婦で一生懸命毎日仕事をして、生活されている方です。


たくさんの人たちが、知識をいっぱい身につけることに精を出して、本当に大切な、多くの言葉で語らずともよい正しいことを身につけるのを忘れてゆくのです。

教育をする人たちの多くが、何よりもそうなのかもしれません。

こざかしい知識を口から撒き散らして、偽りの知者を装い、人を偽りへと導くのです。

私たちは、本当に謙虚に、学ばなければなりません。

人が生きるとはどういうことかを。