もめごとに遭遇したとき

もめごとに遭遇することがある。

もめごとを好まず、もめごとを起こさぬようにしていても、

それでも、もめごとに出くわすことがある。

明らかに相手に非がある。なんとあくどいやつだと思う。

そういうときには、とんでもなく腹が立つ。

しかし、だからといって、勇ましく事を起こさないのがよい。

ことのほか厳しい冬の季節を乗り切ることぐらいに考えて、我慢強くしているとよい。

理不尽なひどいことを引き起こす相手というのは、それまでもたいがい、あちこちでそのようなことをやってきているし、その後もやはりもめごとを引き起こすものだ。

黙って様子を見ているとよい。

そういう者は、たいがいは自分のいのちを縮めたり、健康を害したり、はじき出されたりして自滅していく。

怒りすぎず、怨みすぎず、まずは自分の健康をいたわり、黙って様子を見ているに限る。

そういう者は、必ず裁かれるのだから。

昔から、そのことをもって天が裁くと言う人もいるくらいなのだから。