人生の目標について考える

「目標を持って生活することが大事だ」って言う人がいる。

「一方目標が見つからない」って、そういう自分を情けなく思ってる人もいる。

でも、人生の具体的目標を持って、それに向かって突き進んでいる人がいい人生を歩んでいるかどうかはわからない。

たとえばプロのスポーツ選手になろうと目標をもって生きている人がいるとして、それでもって、プロの選手になれたとして、でも、選手生命には限りがあって、それが終わると終わっちゃう。

人生っていうのはそういうもので終わったりしない。

してみると、人生に具体的目標がなければ情けないというものでもない。

むしろ、人生には具体的目標がなければならないって思っているほうが、自分を枠にはめて、難渋したりもする。

難関大学に入って、気が抜けて、その後どうしていいかわからないって人もいるくらいだから。

だから、人生には必ず具体的目標があったほうがいいと言えるのかどうかわからないんだ。

でも、こういうことは言える。

自分でもはっきりとはわからないけど、自分は何かに向かってやってるんだとか、何かに向かって生きていってるんだって、そういう感じを持っていることの大切さだ。

それは、生命をもって、人として生きている本性からくるものなんだ。それこそ人生を生きている目標のようなものなんだ。

そして、実はそれは具体的なものではないんだ。
だから、具体的に定められるものではないんだ。

本当は、これこそ大事なものなんだ。