善人ぶる

善人ぶってはいけない。

人は自分以外のものために生きているのではない。

本当に他のもののために生きているのであれば、「自分」というものを滅しなければならない。

しかし、普通の人間がそんなことができるはずもない。できたとしても、ほんの刹那でしかないだろう。

仮に、自らをして、他のもののために生きるものでありたいと思う者であっても、
そのおおもとに、自らは自らのために生きているということを自覚していなければならない。

それこそ、自らの生に対する正直な姿だ。

人は神や仏としては生きられないのだから。