成長しにくい

人間は、死ぬまで、あるいは死を迎える近くまで、成長すると考えられる側面があるようなのだけど、

そのなかのあることなどについては、

成長の可能性をもちながらも、

成長するのが、あるいは成長させるのが、たいへん難しいようだ。

だからある程度の年齢になれば、それ以上の者は、皆、それほどには変わりがないようだ。

そのぶん、その絶対数が少ないので、そのある側面が成長した人たちに出会うこともまた、まれになるのだろう。

また、この者たちが群れになるということもないから、我々はそれらの人を知ることもないのだろう。

その成長は、
おそらく、他の誰かにとって有用なものではなく、
また、社会にとって有用なものでもなく、
そして、他のなにものにとっても有用でない成長なのだろう。