人間関係―ほめる・ほめられる

人間は、相手に対して、時に卑屈になり、時に横柄になったりする。

一方の端に卑屈極まりない姿があり、一方の端に横柄極まりない姿があって、その間のメモリが動いていると考えるとよい。

いずれの極まりない姿も、ほとんど見ることはないし、出会うこともないだろう。

さて、ほめるということに関してなのだけど、

横柄な人間を、ほめてはいけない。
彼は、あなたに対して、ますます横柄になるだろう。

一方、
謙虚な人間は、折にふれて、ほめるとよい。
(謙虚な人間とは、メモリが中間付近あるいは中間付近から卑屈よりにやや動く人と考えてもよい。)
あなたも謙虚な人間であれば、よい人間関係が育っていくだろう。

卑屈な人間、この人をほめることは、注意が必要だ。ほめても、その後の様子に気をつけなければならない。卑屈な人は、横柄な人の裏返しみたいなものだからね。


ここで、ほめるとは、素直に「あなたは、すばらしい」と思ったら、それを伝えるということを言っている。
ほめることを意図してということではない。
日常の大人の関係の中では、それはあまりないことだろうからね。

ただし、ゴマをする、という行為には、相手をほめる行為がついてまわる。ゴマをすりたければ、相手をほめることだ。
この行為は、社会的な人間関係では時に使うということも、知っておくとよい。・・・このあたりの話は、いつか、出てくるだろう。