正直者、そして、あの世のこと

「君のように、なんでも正直に思うたことを口にしていたら、

そのうち十字架にかけられてしまいまっせ。・・・」

河合隼雄さんの弁だとか。(中沢新一さん、読売新聞07年月20日朝刊)


こういう生(なま)の言葉は、著書の中からは見えてきにくいですよね。

でも、

「如何に生きるか」という問いへの答えの範疇に、これも入りますよね。

そして、

これは、「如何に生きるか」のうちの、処世術の方に入るのでしょうね、きっと。


「 」内の、「・・・」の先にあるのは、処世術と、「人間というものは」という問いへの、さらなる答えの一つと言えるかもしれません。




そういえば、初々しい青年の頃、河合先生に直接問うたことがあったのを思い出しました。


私 「先生、あの世は、あると思いますか。」


〈先生、ちょっとお考えになられて、)

先生 「あの世は、ないより、あったほうがええんやないでしょうかねえ。その方が、安心できるんやないでしょうか。」


河合先生のご冥福をお祈りしたいと思います。